【ネタバレ感想】マンガ『特上カバチ!!』頑固なおじいちゃんモノに弱い。。

『特上カバチ!!』ネタバレ感想。

『ナニワ金融道』は町金の話だからドロドロヒリヒリだけど、『カバチタレ』はもう少しソフトで人情よりな感じがする。行政書士の話で、絵もまだ少し柔らかいし、何より事務所のメンバーが仲がいいのが好きだ。でもどっちも好きでおもしろい。

(以下ネタバレあり)

『カバチタレ』で私が毎回泣いてしまう話は、『特上カバチ!!』1314。おじいちゃんが酒屋の商売を続けたいけれど、ちょっと物忘れが多くなってきて、息子夫婦がもうやめさせたいっていう話。(こういうちょっと頑固なおじいちゃんモノに弱い。。)

でもそのおじいちゃんにとっては人生をかけてきた店だから、年を取ったからってそう簡単にやめたくない。。必死でふんばる。

だけど、やっぱりうまくいかないこともいっぱいあって、携帯ショップでさんざんややこしいこと言われて、よく分からなくて、何とか契約できたのに買ったばかりの携帯をどぶに落としてしまうという。。

もうね、だめ。。いっつもここでぼろぼろ泣いてしまうのよ。。うまく行かんことあるよな~・・何か裏目裏目に出ることって~・・って感じで。。

で、さんざん息子夫婦と衝突してしまうんだよね。。意地の張り合いみたいになっちゃって。。

で、結局そのあとおじいちゃんは亡くなってしまう。。

最後におじいちゃんが亡くなったあとに出てきた遺言の中に「自分と似てるから衝突することが多かったけれど、自慢の息子。」っていうのがあって、もうダーッと、いつもここで涙腺が崩壊状態に(; ;)・・。

けんかすることも多かったけど、「自慢の息子だ」って思ってたんだね。。そっか、そっかー。うう。。泣くー。

101117

 

【ネタバレ感想】マンガ『ナニワ金融道』毎回泣いてしまうシーンがある。

マンガ『ナニワ金融道』青木 雄二
ネタバレ感想。

『ナニワ金融道』から『カバチタレ』へと青木シリーズを読み返している。ナニワの方はマチ金の話だけあって、痛いことが多い。ドロドロ。ヒリヒリ。

「ナニワ金融道」で読むたび毎回泣いてしまうところがある。(文庫本の2巻)

灰原君がダイヤルQ2の商売を思いついて、ある社長に持ちかけたら、最初は商売がうまくいく。。毎月何十万も売上が出てもう社長が喜んじゃって・・。

灰原君たちを接待するんだけど、接待するのも5年ぶり。夫婦で服も新調しちゃって・・すごくうれしそうなんだけど、実はその商売には穴があって、、続かないことが分かる。灰原くんは、喜んでいる社長にそれを告げなくてはいけない。

灰原君は土下座して「夜逃げしてほしい」と謝る。すると社長は、灰原君を責めもせずに「自分がこの話にのったんやから、自分のせいだ。今日は最後まで接待させてくれ」と言う。。

ぅぅー。。ここが読むたび泣けるんですわ。。なんか琴線に触れるんだなああ。

社長、人間ができてるというか、、ふつう灰原君を責めると思うけど、それをしないのがすごいな~と思って。。ちゃんと「自分の責任だから」っていうところが、すごいと思う。

あと、カバチタレにも毎回泣いてしまうシーンがある・・。

 

 

 

 

【感想】マンガ『課長島耕作』時代を先取り。骨太な人間ドラマ

マンガ『課長島耕作』弘兼 憲史 感想

最近ハマっているのが『島耕作(しまこうさく)』シリーズ。
最初は『課長』から始まったのかな。

サラリーマン島耕作の人生と、戦後の経済についてかなり詳しく書かれてて、よみごたえたっぷり。

ビジネス書読むより、経済のこと分かりやすくていいんだよね^^

アメトークの「島耕作芸人」でも言ってたけど、ちょっと時代をリードしてる感がある。中国、インドの話もそうだったし、今の社長編はブラジルだしね。

最初は課長で始まった島さんも、部長、専務、取締役、社長、そしてついに会長にまで出世。

若いころのヤング、主任編まであり、パズルのピースが組み合わさって一つのドラマになるさまは、さながら名作「火の鳥」のよう。。

 

◆光る名脇役たち!

あと個性的な名脇役サラリーマンたちが、がっちり脇を固めるのもいい。

私は中沢部長の人柄のよさが好き。。島耕作をかばってかっぽれ踊るシーンとか、すん、ごい好き。ジーン・・とする。

ほら、島さんまじめだからー。ああいうかばってくれる上司っていいなあって思うなあ。(ドラマ化されるなら小林稔侍さん希望)

それからやっぱり、光るキャラは、ダメリーマン今野さん。。これがまあ、ほんとどうしようもないイヤな奴で、ダメな人間で、人望もなくて。

でも現実だと、島耕作みたいなスーパーかっこいいサラリーマンよりこういう今野さんみたいなダメな感じの人の方が多いのかな・・と思ったり。

そして今野さんの最後がまた・・。くーー。悪役が光るドラマはおもしろいっ。

 

◆いいこと言うなあ

ヤング編で、まじめな同期に相談されたときの、島耕作のセリフがよかった。

「人生は、半分は自分でどうにかできるが、半分は自分でどうにもできない。それなら、そういうもんだと思う方が、いいんじゃないか。」

(ヤング編だったか、ヤング主任編だったか。。)

で、島さん、最後にはついに、会長になっちゃった。
100128

(追記)
250513
令和の今もまだ続いてて、今は相談役、社外取締役になってるそうな。。