『バットゥータ先生のグルメアンナイト』著者:亀
全3巻
(あらすじ)
14Cモロッコの法学者イヴン=バットゥータ先生が奴隷のリタと世界を旅する話。旅先でいろんな人に会ったりトラブルにあったり、そのたびに2人はいろんなことを思う。
ほのぼの旅行記なのかと思いきや、ピリッとネガティブな側面もあり。面白かった~。
(感想)
このマンガは『天幕のジャードゥーガル』に挟まってた広告で知って、トマトスープさんが推してたので読んでみたら、いや、そりゃ間違いない、おもしろかった。
まずバットゥータ先生が終始かわいい。
それで、ゆるっとほのぼの旅マンガなのかな~と思いきや、たまにネガティブな感じにピリッと踏み込んでる部分もあって、、奴隷とか考え方とか、、「おっ、これは」とちょっと身を乗り出して読んだ感じ。
そうか。ビターな苦みを、ゆるかわの甘みでコーティングしてたのね。
いい人だと思ってたのに、あれ、何か急にそんな感じに??みたいな展開とか。
深おもしろかった。3巻で終わりだなんて残念。
14Cのイスラム圏のことなんて全然知らない世界だから、へえー、へえー、の連続で興味深かった。夜の砂漠のラクダ旅なんて、それこそ子供の頃読んだアラビアンナイトの世界みたい。
600年の時を超えて、2人と一緒に旅してる気分になった。
ちょうど今世界史の勉強してるから、ウラマーが学者で、マムルークが奴隷兵隊で、っていう語句が出てきてうれしかった。「おー、こないだやったとこだ〜」みたいな。
・イスラム歴史知れて楽しい
・バットゥータ先生がかわいい。
・人間ドラマも深おもしろかった。
250514