【ネタバレ感想】マンガ『チェーザレ』 美しく重厚な物語だった。。

マンガ『チェーザレ~破壊の創造者』惣領冬実(そうりょうふゆみ)

レオナルド・ダ・ヴィンチが惹かれ、マキァヴェッリが理想とした伝説の英雄、チェーザレ・ボルジアの物語[公式]

(ネタバレ感想)
美しく、重厚な物語だったな。。
全体的にゆったりと時間が流れていた。

大海原を行く、優雅な船旅のような。。
美しく、荘厳な音楽を聴いているような。。

キャラはミゲルが好きだったな。
キリッとした切れ長の目がいい。カッコイイ。性格もクールで何か好きだったわ。

チェーザレとの関係性も好き。主君を守る最高の家臣で。

憎まれ口叩くけど、それはチェーザレが望むからやってるだけって言ってたし、心ではめちゃ忠誠心というか、ちゃんと心から仕える感じなんだろなというのもあって。

ミゲル自身、チェーザレから離れられないとも言ってたし、、2人の間柄が好きだった。

チェーザレがミゲルに黙って一人で敵と対峙しにいったときに、ミゲルはすごく怒った。

あれは「自分たちのことも考えてくれ」みたいに言葉の上では言ってたけど、本当は「心配した!!もうううう!!!」が怒りに変換されたんだと思う。

チェーザレがミゲルに「自分にはうやうやしくせずフランクに接してくれ」みたいに言ったのは、読んでる時は、チェーザレはただ堅苦しいのがキライなのかなと思ってたけど・・今思うと本当はミゲルと友達になりたかったんじゃないのかなと。

けど立場上それは難しい。だからせめて表面上だけでも友達みたいにフランクに接してほしいって望んだのかな、なんて。もしそうだとすると切ないな。。うう。。

そうだわ。ミサのあと、そうだったもんな。聖職者になるからミゲルとも今まで通りってわけにはいかなくなるっていうとき、すごく寂しそうだった…。あのシーンはすごく印象的ですごく心に残ってる。

うう。チェーザレの心の内を思うと辛くなってきた。。

お祭りもすごく楽しそうだったし。。チェーザレが強く明るくするほど、どこか切なく感じる。。

 

アンジェロはずっと優しくて癒やしだった。しかもそんなアンジェロがズバッと核心を突くようなことを言うのが好きだったなー。

 

歴史が学べるのもめっちゃよかった。

ルネサンス時代のイタリア、中世から近世へ移り変わるヨーロッパの空気感、息吹みたいなものを感じた。

ダヴィンチとかコロンブスとか世界史的に有名な人がいっぱい出てきて、あ、そっか、この人たち同時代か〜とか。

あとイタリアの地名とか、位置関係がだいたい分かったのもいい感じ。

フィレンツェとピサは近くて、ピサは海の方にあるんだな~とか。そっか、ローマはもうちょい下で、ナポリは南かとか。だいぶ頭に入った。

何度も読み返したい作品に出会えてうれしい。

 

250518

 

 

【感想】マンガ『天幕のジャードゥーガル』歴史、文化、いろいろ知れて深面白い~。。

マンガ『天幕のジャードゥーガル』著:トマトスープ

(あらすじ)13世紀モンゴル帝国。イランから奴隷としてモンゴルに連れてこられた少女が知性や教養を使って生き抜いていく話。「ジャードゥーガル」は「魔女」の意味。

モンゴル帝国の歴史、文化、いろいろ知れて深面白い~

(感想)
いやあ、面白い。。ちょうど今世界史を勉強してて、モンゴル帝国もやったところだから、その時代のことたくさん知ることができて楽しい。

当時のイスラム文化とかモンゴル帝国のこととか、歴史のことがたくさん描かれてるから勉強になる~。

物語としては争いもあるから悲しいこともあるし、シリアスな場面もあるんだけど、、その中でこの少女がどうなっていくのかな~・・と興味をそそられる。

絵柄はカワイイ独特な感じ。

あと、ちょいちょいセリフが今っぽかったり、センスあるな~って感じでフフッと笑えるところも。

 

主人公の少女ステラの「何で勉強するのか」っていう問いに対して、ムハンマドぼっちゃんの答えが秀逸だな~と思った。

そこを読んだときに、「あ、このマンガ読み続けよ」って思ったんだよね。

250509

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2025/5
コミック 5巻発売

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<関連記事>
著者のトマトスープ先生が推している「バットゥータ先生のグルメ・・」も面白かった~。

 

 

【感想】マンガ『かしましめし』ミネストローネみそラーメン、めちゃおいしそう・・

『かしましめし』おかざき真里

ご飯が毎回おいしそ過ぎる~。。
私もこの家飲み参加したい。。

(感想)
とにかく料理が美味しそう~。。
ハフハフ言いながら、おいしそうに食べる3人の表情がいいっ。

レシピしっかり載ってるから作ってみたいなあと思う。

1巻の最後の、ミネストローネにみそ入れてラーメン作るやつがめっちゃ気になる~。。食べてみたい~。

3人それぞれの状況のストーリーもいい。仕事に恋愛にうまく行かないことっていろいろあるよね〜。。と。

異動になった新部署がいいと思う。
実際には、あんなにハッキリ言えないけど。
言えたらどんなにか、いいだろねー。

250515

【感想】マンガ『バットゥータ先生のグルメアンナイト』ほのぼのかと思いきや結構ビター。

『バットゥータ先生のグルメアンナイト』著者:亀
全3巻

(あらすじ)
14Cモロッコの法学者イヴン=バットゥータ先生が奴隷のリタと世界を旅する話。旅先でいろんな人に会ったりトラブルにあったり、そのたびに2人はいろんなことを思う。

ほのぼの旅行記なのかと思いきや、ピリッとネガティブな側面もあり。面白かった~。

(感想)
このマンガは『天幕のジャードゥーガル』に挟まってた広告で知って、トマトスープさんが推してたので読んでみたら、いや、そりゃ間違いない、おもしろかった。

まずバットゥータ先生が終始かわいい。

それで、ゆるっとほのぼの旅マンガなのかな~と思いきや、たまにネガティブな感じにピリッと踏み込んでる部分もあって、、奴隷とか考え方とか、、「おっ、これは」とちょっと身を乗り出して読んだ感じ。

そうか。ビターな苦みを、ゆるかわの甘みでコーティングしてたのね。

いい人だと思ってたのに、あれ、何か急にそんな感じに??みたいな展開とか。

深おもしろかった。3巻で終わりだなんて残念。

14Cのイスラム圏のことなんて全然知らない世界だから、へえー、へえー、の連続で興味深かった。夜の砂漠のラクダ旅なんて、それこそ子供の頃読んだアラビアンナイトの世界みたい。

600年の時を超えて、2人と一緒に旅してる気分になった。

ちょうど今世界史の勉強してるから、ウラマーが学者で、マムルークが奴隷兵隊で、っていう語句が出てきてうれしかった。「おー、こないだやったとこだ〜」みたいな。

・イスラム歴史知れて楽しい
・バットゥータ先生がかわいい。
・人間ドラマも深おもしろかった。

250514

【ネタバレ感想】マンガ『ゴールデンゴールド』今一番続きが読みたいマンガ。。

『ゴールデンゴールド』1~9巻(休載中)堀尾省太(ほりおせいた)

(あらすじ)
サスペンス、ファンタジー、小さな恋のメロディ、ビジネス、投資、カネ、欲望、瀬戸内海の島、発展、がごちゃまぜみたいなマンガ。

得体の知れない謎の生命体「フクノカミ」と、「フクノカミ」の力により翻弄される田舎の人々の異変を描いたサスペンス漫画。(Wiki)

おばあちゃんが商売をどんどん大きくしていくのが痛快!けど、ちょっと不安~。。

(ネタバレ感想)
私このマンガすっ・・ごく好きなんだけど、残念ながら休載中で(2025年5月現在)、いつ再開されるかも分からないとのこと。。(でも待ってます!)

とりあえず今出てるのはコミック9巻までかな。でもそこまででも、めちゃ内容の濃い、面白いマンガです。

ビジネスとかに興味ある人にはオススメしたい。

ホラー漫画って言われることもあるけど、ホラーではないと思う。そこまでコワくはない。まあ、ちょっとサスペンス感はあるけど。

まず「フクノカミ」がキモかわいいっていうか。最初は得体が知れないけど、何かだんだんカワイイとすら思ってくるという不思議なキャラなんです。

瀬戸内海の寧島(ねいじま)っていう(これは架空の島かな)、が舞台で、この島がフクノカミの力で発展していくんだけど、何か、ずーっとうっすら不穏な感じで。

フクノカミの力は「人の欲望を増幅するモノ」っていう感じなんだよね。だから悪い方にも大きく作用してしまうという。。

 

それから主人公の中学生のルカちゃんと、アニメ好きで朴訥な及川くんの恋、これがとても良い。。この不安な物語の中でこの2人の恋愛パートは癒やされる。。

2人のやり取りとかセリフがリアルというか、恋愛にうとい及川くんの描写がいいな~っていつも思ってます。

 

・おばあちゃんの商売魂が好き
あと私が好きなキャラはルカちゃんのおばあちゃん。

最初は島で小さな雑貨屋さんと民宿をほそぼそやってるんだけど、フクノカミが島に来たことで、どんどん商売がうまく回りだすんだよね。

コンビニ作ったり、民宿も増築したり。みんなで島を盛り上げていこうみたいな動きになったり。

元々商売好きだった部分が増幅されたっていうのもあると思う。

ただ、でもそれって、ホントかな・・?みたいな、何か安心できない感じがずっとあって。

単なるフクノカミの押し上げなだけで、砂上の楼閣みたいな・・いつか全部崩れてしまうんじゃないか、、みたいな不穏な空気感が常につきまとってて。。

それがハラハラしつつ。。

でも一方で島がどんどん発展していくサマは見ていて気持ちいい感じもあり。戦後の日本ってこんなんだったんかなーみたいな。勢いのある感じ。

おばあちゃんが「どんどん大きくしたろかーい」みたいなたくましい感じで、やり手経営者に変貌していくのを見るのは、痛快で気持ちいい。

私はビジネスとかお金の話好きだから。ふふ。

 

・キャラの描写がリアル
他にも女性の作家さんとか、警察の人とか、島で一儲けしようとたくらむ怪しげな人たちとか、色々登場人物が出てくるんだけど、とにかく人間がみんなリアル。

キャラの描写がすごい。「うわ~何かいるな~こういう人~」みたいな感じで、それが楽しい。

それが私がこのマンガに惹かれる理由の一つなのかな~と思ったり。

250513

 

 

【感想】マンガ『寿々木(スズキ)君のていねいな生活』癒される~。ギャップがかわいい。

『寿々木君のていねいな生活』ふじもとゆうき

(あらすじ)
寿々木(スズキ)君っていう高校生の男の子が、見た目はイカツくてコワモテなんだけど、中身は実はすごい乙女で。

ていねいな暮らしが好きで、お菓子作りが趣味でマフィン作ったり、ハーブ育ててたりとか。そのギャップがかわいくておもしろい話。

とにかくほんわかスズキ君に癒やされる~。。

(ネタバレ感想)
「このマンガがすごい!」にも選ばれてたから興味があって読んでみたらおもしろくて、すぐ続きも買っちゃった。

スズキ君がカワイイ。。癒される。。とにかく乙女~。日々の暮らしをていねいに送ってて、私もこんな風に生きたい・・って思わされる。。

よく雑誌とかに載ってる憧れの「素敵な生活」的な。

で、またスズキ君のお母さんもいい人で。お母さんはズボラだから、家事してもらえるのすごい助かる~って感じで。

あとスズキ君は顔がコワイから笑顔もコワイって言われるんだけど、お母さんは「私は好きなんだけどね」とか言ってあげるとことか。いい家族だな~って思う。

昔中学のときは、「男のくせに変なやつ」みたいな感じで、まあ、まあよくある感じの、ちょっといじめみたいになってたんだけど、高校に入ってからは、そのスズキ君のギャップを、「いいじゃん」って楽しんでくれるクラスメートに出会えて。

ああ、やっといい感じの、そのままの自分で高校生活を送っていけそう・・っていう流れになってます。どうかそのままで~と願う。

あと、幼稚園の先生で、見た目がすごい女の人らしい~先生が出てくるんだけど、こっちもギャップ有りで、家では焼酎めっちゃ飲みながら、戦闘ゲームとかすんごいやってるという。それもフフッと笑っちゃう。

何か・・ドラマ化されそうだな。。そしたら人気出そう。。

250511

 

●『寿々木君のていねいな生活』を読むと・・
・とにかくすずき君に癒される。。
・私もていねいな生活送りたい・・って思う
・ハイスクール青春ライフがまぶしい

 

 

【ネタバレ感想】マンガ『みいちゃんと山田さん』かわいい絵だけど不穏だぜ。。

『みいちゃんと山田さん』 亜月ねね

(あらすじ)
ダメダメな女の子みいちゃんと、クール女子山田さん。2人は同じキャバクラで働く同僚。山田さんはみいちゃんから目が離せない感じで。。

何か不穏なのに
読む手が止まらない~

(ネタバレ感想)
面白い。。Xで話題になってたけど、単行本になったんだねー。もうすぐ3巻が出るみたい。(2025年6月予定)。

絵柄も変わった。Xのときはもっと走り書きみたいな感じで、それはそれで私は結構好きだったけど。すごくちゃんとした?商業的な絵になった。

話は、何かこう、今風の話というか・・みいちゃんが危なっかしくてヒヤヒヤするけど・・(キャバクラの客と本名でLINE交換したり、住所も言っちゃったり)。

山田さんと同じ気持ちになって、みいちゃんから目が離せないっていうか・・。

そんでこの先はどうなるのって気になりすぎて、ドンドン読んでしまう。。

絵がかわいいのに、内容がどことなく不穏で引き込まれるんだよなあ。。

そうだ、このマンガって最初のつかみがすごいと思う。

いきなり、「え?そんな壮大なネタバレの結末から始まるの?いいの?」って感じで。。

とりあえず「かわいい×不穏」という不思議な食い合わせみたいなマンガです。。

『みいちゃんと山田さん』
・絵はかわいくて話は不穏。
・先が気になってめっちゃぐいぐい読んでしまう。
・今風の社会とか心の闇がうまく描かれてるなあと思う。

250507

【ネタバレ感想】マンガ『落花生』。どこまで堕ちていってしまうのか…

マンガ『落花生』折田洋次郎

(ネタバレ感想)
人が他人に対して心がない感じ、人を人と思わずスキャンダルを面白がる感じが怖いなと思った。

特に最近ネット全盛、SNS全盛で、それがより下世話になってきてる気もする。。

元々持っているだろう人間の醜い部分が、より表面化してきてるように感じる。

自分も聖人君子なわけではないけど、、できるだけ気を付けたいなと思う。。

 

物語的には、主人公がどこまで堕ちていってしまうのかハラハラしたけど…

何とか最後は救いがあってよかった…。

先生があの子を虐待から助けられたわけだし…。

元同僚のおっちゃんの電話の感じも、よかったなー。。言葉も救いだった。。

そっか。。奥野くんはネットにあげたわけではなかったんだな…。

でもほんとに人の口に戸は立てられないっていうけど…こわいな。

240105

【感想】マンガ『春はあけぼの殺人事件』コメディ系で歴史もいっぱい。私得で面白かった~。

マンガ『春はあけぼの殺人事件』大和和紀

(感想)
マンガ家の大和和紀さんが好きで、いくつか作品を読んでるんだけど、こないだ買った『春はあけぼの殺人事件』も面白かった。

清少納言が探偵のように活躍して事件を解決する物語で、ちょっとコメディタッチでもあり、歴史史実もたっぷり入ってるという、私得な作品でした。

清少納言のダンナさんの橘則光との軽いやりとりがよかったな。いい関係なんだよね。離婚しちゃうんだけどいい友達みたいな。

あと清少納言がお仕えしていた中宮の定子様とか、かの有名な藤原道長なども出てくるので歴史的にも楽しめた。

たった1話の読み切りなのが残念。
連載で読みたいぐらい。

平安時代の歴史とか言葉とかを調べながら読みました。大和さんのマンガは歴史的に色々と詳しいから、読んでてとっても面白い。

「唐衣(からぎぬ)は一番上に着る衣のことか~。。」とか

「萌黄色(もえぎいろ)ってきみどり色のことなんだー。。」とか。

「伊周(これちか)って誰だっけ・・あ、中宮の定子さんのお兄さんか~」などなど。。

 

そういえば来年2024年の大河ドラマは紫式部で平安時代だ。『あさきゆめみし』読み返さなくちゃ。

衣装がカラフルだといいな~とか、宮殿のセットはどんな感じなんだろう~など、今から映像美が楽しみ。

それまでに藤原家の家系図を覚えておきたいな。。

 

で、マンガの後半は「レディーミツコ」というまた違うお話でした。

明治時代の女性の話で、オーストリアの男性と国際結婚した方の物語。

絵柄はザ・少女漫画!って感じで、懐かしい感じ。話は全体的にちょっとシリアスめ。

これはこれでまた違った趣でよかったです。

230425

 

【感想】マンガ『応天の門』在原業平が渋い・・好き!

マンガ『応天の門』灰原薬

(感想)
めっちゃよかった!
前から気になってたんだけど、買ってみたら大当たり!だった~。

嬉しいな~。。いいマンガに出会えて。。
少しずつ、ゆっくり買いながら読んでいこう~。

とりあえず声を大にして言いたいのは・・

在原業平(ありわらのなりひら)が渋い!カッコイイ・・!好き!

何か憎めない、いい人。
あれは、男女問わずみんなが好きになるね~。

あとなんか絵が全体的に好きー。素敵。。
女性がすごく色っぽい。唇が艶っぽい。

あと、悪いオジサンたちが、それぞれ個性豊かで何かいい味~。。

 

ストーリーも面白い。

在原業平と菅原道真の2人が事件を解決していくんだけど、このコンビの感じがいいなー。

色好み(女好き)な、お茶目なオジサンと、秀才クールな少年て感じで。

 

歴史の勉強にもなる。

藤原良房(よしふさ)が「初の摂政」っていうの、これで覚えられた。

孫が天皇になったけど、まだ小さいから良房が摂政になったんだね。

この孫が清和天皇だな。清和源氏の人だよね。武士の源流になっていくっていう。

そんで良房が養子にした息子の藤原基経(もとつね)が「初の関白」になった人と。

マンガで絵があるとね~歴史って覚えやすいよね~。

しかもこの漫画、キャラが立ってるからさらに覚えやすい。
いいわ~。。

まだ3巻だけどこれからがめっちゃ楽しみ・・。

221120

 

【ネタバレ感想】『ゴールデンゴールド』9巻 ぼんやり及川君が好きだから戻ってほしいな。。

『ゴールデンゴールド』9巻。

(ネタバレ感想)
今イチバン続きが気になるマンガ。。めっちゃ好き。
はあー。。一気読みした。。

及川君にヒトノカミがついちゃったから、しっかりしちゃって。ちょっと残念。あのポヤーっとした天然君が好きだからさ。。波見てトリップしてるような。

早く元に戻ってほしいな。。でも割と冷静だよね。

 

ワナちゃんお父さん~~。。!!ああーーー。。

家族3人で座ってるあのシーン声出たわ。「ああっ・・!」って。

すんごいリアル。。と思ったのが投資の説明受けるとこ。。

「私は騙されないですよ、情報弱者ではありませんよ、ちゃんと調べてますよ。」っていう生半可なタイプの人ほど騙される・・っていう。。

何かすごいなあ。あの描写。。

 

あと及川君にひっさしぶりに会って、後ろから声かけられたときのルカちゃんの頬の赤らみ。。うう。。切ないよ~。

あの表情すんごい、いいなあ。。眉がキュッてなってるの。。すばらしいなあ。。

話聞きながら「声がいいなあ」とか思ってるのとか。

中学生、あ、もう高校生の年か、が、なぜこんなにガマンしなくちゃいけないのか。。かわいそう。。もういいじゃん、くっついちゃいなよ~と思う。。

211124

 

【感想】マンガ『ここは今から倫理です。』たかやなの授業受けたいんですけど。

マンガ『ここは今から倫理です。』

(感想)
とりあえず高柳先生、たかやなが色っぽい。。

もしこんな先生いたら授業に集中できなさそう。。ずっと見とれてしまいそう。。

 

そんで「倫理」の話が面白い。

ムズカシイんだけど・・知りたいというか、知的好奇心を刺激されるというか。。

 

かたーーい何か固形物をガブッと噛んでみたけど、まあ、固くて。。歯が立たなくて。。

でも何か今までに食べたことのない味がしたから、やっぱり気になるから、、ちょっとずつ食べてみたい。。

そんなマンガ。。

 

最近はノート取りながら読んでる。私もたかやなの授業に一緒に出てる気分だよ。。

出てきた哲学者の名前とか思想をノートにメモっておいて、あとで高校の参考書で調べてノートに書き足してる。。

まだほんの一部をのぞいただけなんだろうけど・・倫理って面白いな~と思う。。

 

生きるヒントだね。

210929

 

【感想】マンガ『ヒストリエ』エウメネスの恋はいつも切ない。。

マンガ『ヒストリエ』

(感想)
ヒストリエは何回読んでも面白い。。

エウメネスの恋はいつも切ない。。

エウメネスが、巻を追うにつれて段々少年から青年になっていくのが、何かドキドキする。。かっこいい。。

いつもはゆるいのに、たまにスイッチ入るのが、いい。


しかしヘビの丸呑みに何ページ使うねん。

 

210926

 

【ネタバレ感想】マンガ『かくかくしかじか』深く心地よい読後感。。

マンガ『かくかくしかじか』東村アキコ

(あらすじ)
マンガ家・東村アキコさんの自叙伝エッセイコミック。恩師の先生との物語。

笑えるし、じんわりする。。
いい話。。

(ネタバレ感想)
久々に読み返した『かくかくしかじか』。
はあ、、よかったあ。。
胸に迫るものがあった。。

先生の、竹刀でど突きながらのスパルタ絵画教室は笑っちゃうし、とにかく真っ直ぐな人、、って感じで、背筋が伸びる思いだった。。

アキコが漫画家になるまでも面白いし、漫画家になってからの修羅場ストーリーも面白いんだよな〜。

好きだったのは、アキコが受験落ちた時に、瓶ビール飲ませてくれたとこ。何かあのシーンいいなあ。。好きだわ。

あと、絵が描けなくなった時に、先生が家まで来てくれて、スパルタが久々に炸裂したところ。

笑いながらも、ジーンとしちゃった。。

あと、焼酎置いて帰ったの、切なかったな〜。。

でも、アキコの気持ちも分かるんだよなあ。

あの年頃って、何か衝突するもんね。。
自分も父親とのこと思い出して、ちょっと切なくなってしまった〜〜。

そして何よりも一番良かったのは、やっぱり今ちゃんが最後に語ったシーンだなあ。。うう。。

【感想】マンガ『ギャラリーフェイク』フジタが好き。

マンガ『ギャラリーフェイク』

(感想)
最近『ギャラリーフェイク』にハマってる。
フジタがとても魅力的。

一匹狼、妥協はしない、アットホームが苦手、なあたり、とてもよい。
でも実は情がある。優しいのがまたいい。

アート、芸術についての深い知識と、社会、政治などが絡んでいて、一話一話が深く濃い。

一話完結なのもいい。
毎回、古今東西あらゆるテーマが広く読めて面白い。教養欲をそそられる。

そして何よりいつもそこに「人間ドラマ」があるのがいい。ジーン、、とすることも多々ある。

日々一生懸命、愚直に「働く人」に焦点が当たるのも好き。。
メットの裏方さんの回とか良かったなあ。

レギュラーメンバーの中では、フェイツィが好き。。美しく艶やかな宝石泥棒。

フジタとの関係性もいい。

馴れ合わない。けれど、認め合ってる。いざという時、本当に危ない時は、お互い助け合う、みたいな。

ルパンとフジコちゃんみたい。

 

あと三田村館長との関係性もいいね。フジタが館長に怒られて、いつも喜んでるのが面白い。

館長が酒飲みなのもいいね。

210125

 

 

【感想】マンガ『メタモルフォーゼの縁側』5巻 物語の最後に向けて切なさが加速していく。。

『メタモルフォーゼの縁側』最終巻5巻

(感想)
すごくよかった。。

切なかった〜。ラストに向けて切なさが加速していって、読みたくない〜、終わりたくない~っていう気持ちになった。

雪さん〜行かないで〜っ。。っていう気持ちになったよね。。

でも何か大げさじゃなくて、さりげないのがまたよかったなあ。。
ジーンとした。。

全体を通して、雪さんのざっくばらん感がすごく好きだったなあ。。

お菓子ホイって投げたり、「貸した本、もしかしたら表現があまり好きじゃないかもしれないです」ってうららちゃんが説明したら、いろいろ察してOKってサインやるとことか。

あとうららちゃんの、色々考えすぎちゃうとこもよく分かるなあ。。って感じで。。

貸した本いまいちやったかなあ、、とかさ。

実写映画化されるそうで、あ、いいかも〜。この物語は実写化向いてそう。
見に行こー。

 

あと、読み終わって、タイトルがめちゃいいことに気付く。。

「メタモルフォーゼ」はうららちゃんの変容でもあり、雪さんの変化でもあり。全ての人が変わっていくことを表してるようにも思う。

それに「縁側」っていうのが、ほっこり雪さんぽい。2人がゆっくりリラックスできる場所。そこで楽しそうに話してるイメージ。。

物語が終わってから気付くこのタイトルの秀逸さよ。。

210113

 

【感想】マンガ『火の鳥』マサトの「未来編」の壮大な話が好き~。望郷編、復活編、異形編も。

『火の鳥』手塚治虫

(感想)
『バーナード嬢曰く』というマンガの一コマで『火の鳥』の何編が好きか話すシーンがTwitterで話題になってまして。。

久々に『火の鳥』を読み返しました。

面白かった・・!!

私は「望郷編」が好きでした。
頭からツノが生えてる種族が、かわいいし素朴で好き。。
コム、いい子だな。。

目と耳がない代わりにその触角で感じるんだけど、「女王様に会うときちゃんとした格好していきなさい」って言われて、「人間ってめんどくさいな」みたいに言うのが面白いなーと思った。

感覚の違い。

人間は目で見ることに重きを置いてるけど、コムは触覚だから。
逆に言うと「その服は手触りが悪いからやめときなさい」って言われてるようなものか。

 

最後、宇宙商人が「欲」を持ち込んで、国がズタボロになっていくのが「ああ・・」ってなる。。

 

あとやっぱり「復活編」かな~。。ロビタの話は深面白い。。

人間とロボット、AIとか。
これを何十年も前に描いてるのが手塚治虫氏ってやっぱスゴイよね。。

 

あーー「未来編」もいいよね~~。
マサトが神になるのが壮大過ぎてクラクラする。

マサトが一人になってからのあたりの話が一番火の鳥っぽい気がする。
生きるって何、命って何的な。。

 

あと何編だったか、平清盛が意外といい人に描かれてるのが面白かった。
だいたい歴史漫画で出てくる時って、悪いイメージだから。

 

あと「異形編」も好きだなー。
妖怪がどんどん来るやつ。時間が何度も繰り返すやつ。。

ということで・・ダメだ一つは選べない。。全部面白かった。

200430

【感想】マンガ『海のオーロラ』エジプト時代のレイとルツの愛の物語が好きだなあ~。。

『海のオーロラ』里中満智子

(どんな話?)
「生まれ変わって愛を貫く」というテーマで、色んな時代、国で展開される物語。ムー大陸、古代エジプト、卑弥呼の頃の日本、ナチ時代のドイツ、未来など。。

(感想)
久々に読んで面白かった~。。

私は最初の古代エジプトの話がやっぱり一番好きかな~。重厚で面白いのよね~。

レイもこのときが一番かっこいいし。知的でクールで。でも情熱は心に秘めていて。。このときのレイとルツの愛の物語が好きです。

エジプト編は歴史的背景も面白いし、物語も愛だけじゃなく男の友情とか、親子愛とか、あと人が持つ信念の強さとか、いろんな人間ドラマが丁寧に描かれてるんだよね。

文庫本だと全6巻。前半4巻までが古代エジプトの話。

そういえばトトメス3世って聞いたことあるよな~。。

 

次に好きなのは、ドイツ編かな。

ちょっと現代に時代が近すぎるし、テーマが重いから読んでて辛いんだけど。。でも、読み応えというか、深い読後感がある。。

どう生きるか、みたいなこと、考えさせられますわ。。

181130

 

 

【感想】マンガ『天上の虹』額田王はいつまでも憧れのお姉さん。読みだしたら止まらない。

『天上の虹』里中満智子

(感想)
『天上の虹』読みだしたら止まらなくなった~。。里中満智子さんの飛鳥時代の歴史マンガ。いやあ~面白いわ~。。

始まりは645年大化の改新の頃の話。「中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)」とか「白村江(はくすきのえ)の戦い」とか「百済(くだら)」とか、昔歴史の授業で習ったな~ていう名前がどんどん出てくる。。

確か子供の頃に読んでた時、額田王(ぬかたのおおきみ)が好きだったんよね~。。美しくて理知的で憧れのお姉さんって感じで。

今回何十年ぶりに読んで「あーー額田王、覚えてる~~」ってなって懐かしかった。。

今読んでも好きなキャラだったわ。。人の好みってあんまり変わらないんだな~って思った。

181113

 

【ネタバレ感想】マンガ『岳(がく)』。ダメだ、これは泣く。

マンガ『岳(がく)』石塚真一

(ネタバレ感想)
今日は「岳」読んで泣いてます。。

1つ1つの人間ドラマがいいんだよねえ。。
読んでるうちに引き込まれて涙がじわーっと。。

山岳救助の物語なんだけど、主人公の三歩(さんぽ)は遭難した人を責めないのがいいなと思う。

「また山に来てね」って言うんだよね。

それだけ山を愛していて、そして山に来る人を愛しているんだなあと思う。

 

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【ネタバレ感想】マンガ『重版出来』9巻。高畑さんかっちょいい!

マンガ『重版出来(じゅうはんしゅったい)』

(ネタバレ感想)
『重版出来』 9巻もよかったあ・・!

新刊9巻楽しみにしてました。スマホのカレンダーに入れて、まだかな、もうすぐだな、とワクワクしていました。

「ピーヴ」どうなってん、と。

よかった。今回もめっちゃよかった。

中田くんみたいな不安定な天才ってハラハラするなあ。。いいことが続くと何か起こるんじゃないかって不安になるよーー。。

それでも、ちょっとずつニガテな人間関係を、すこしずつ、すこしずつ、がんばってた。。

がんばれーーって、そっと心の中で強く応援したい気持ち。。

 

今回は高畑さんがかっちょ良かったーー!

いつもキャラ的におちゃらけてる位置の人だから、今回は「ザ・プロ!」なところが見えて、すんごいかっこよかったよー。しびれたっす。

「自分にしか描けないモノを描けよ。それしか通用しねえからな!」

っていうのが刺さったなあ。。

 

あゆちゃんのとこもよかった。「かわいそう」って言った先生も、自分の言った言葉が違うっていうこと、気づいてちゃんと謝ってくれてよかった。。

 

あとクラスメートの男の子との会話もめっちゃジーンとした。。

「勉強なんかしたら、ツレに笑われる」って言った男の子に対して、あゆちゃんが、「笑うのは本当の友達じゃない。がんばってる人はかっこいい人だ」っていうとこ。

いい・・。

カッコいい人に私もなりたい。

170413

【ネタバレ感想】マンガ『大奥』12巻。治済(はるさだ)怖ぇー。。

『大奥』12巻 よしながふみ

(ネタバレ感想)
待ってました!
大好きな大奥、最新刊の12巻。

ちょっと前の巻から読み直して、はいはい、そうだったね、みたいなところから。。

で、一気読みした~。

あーーー今回も惹きこまれた~。。

ぐいぐい読んじゃった。
どーなんの、これ~~。。と。

治済(はるさだ)こえー。。ヤバいヤバイ。。

御台はおかしくなっちゃうし・・うう。。
上様はがんばってるけど、、。

で、ついに上様呼ばれて、ようかん食べろ、って言われて。
嗚呼・・残念・・ここまでかーと。。

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【感想】マンガ『大奥』8巻。杉下が好きだーー

マンガ『大奥』8巻 よしながふみ

(感想)
大奥、8巻で・・
杉下キター!!

1巻で出てきて1番好きなキャラだったんだけど、ここにきてまた出てきた〜。
うれしー

好きなのよね。。杉下。。
ひょうひょうとして、落ち着いてて、涼しげで。。

なんつーか・・
野心がない?
あらゆることに執着心がない?

このドロドロの大奥絵巻の中の、一服の清涼剤というか・・。
どんどん出世していくし、最後までステキなままなのよ。。

いいよね~。。

130321

 

 

 

 

【感想】マンガ『音楽と漫画と人』一生懸命な人にはきっと響く

『音楽と漫画と人』戸田誠二

(感想)
音楽好きの人や漫画好きな人のショートショートがたくさん。そこに流れるリアルな人間ドラマがいい。

プロをめざしたけれど諦めた人や、プロになってもがいている人。。

色んな立場での、悔しさ、焦り、葛藤、悩み・・そして喜びが、ていねいに描かれている。

音楽好き、マンガ好き、そして今何かを一生懸命やっている人には響く作品だと思う。

130105

【ネタバレ感想】マンガ『オレの宇宙はまだまだ遠い』名作。。ほのぼのして、ジーンとなる。。

マンガ『オレの宇宙はまだまだ遠い』益田ミリ

(ネタバレ感想)
『すーちゃん』シリーズとか『週末、森で』などの益田ミリさんが好きで、新刊が出るたび追いかけてるんだけど、また一つ益田さんワールド全開の素敵な作品に出会えた。

それがこれ、『オレの宇宙はまだまだ遠い』。(※タイトル改題で、現在は『世界は終わらない』になってるみたい)

これまで益田ミリさんといえば、アラフォー女子の共感話が多かったので、今回のような男性目線のお話はめずらしいな~と思ったんだけど・・これがすごくよかった。。

私の中で益田ミリさん作品中No1に踊り出たかも。。

本屋で働く「ちょっといい人」土田君(32)が主人公。この土田君がほんといい味を出してるというか、不器用で、つい「がんばれ~」と応援したくなる愛すべきキャラ。

土田君の何でもない日常と、ときおりぐっとくることが起こる。
ほのぼのしてて、胸がじわ~・・となる。

ハートフルな夜を過ごしたいときに読みたくなる。

(以下ネタバレあり)

 

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【ネタバレ感想】マンガ『俺はまだ本気出してないだけ』中村パーソンの行方が気になる。。

『俺はまだ本気出してないだけ』青野春秋

(ネタバレ感想)
『俺はまだ本気出してないだけ』を、久々に一気読み。

好きなんですよね。このマンガ。

大黒シズオ、いや、中村パーソンが、なんか安心できる、ダメっぷりって感じで。。^^;

40才過ぎて漫画家を目指し始めるおっちゃんの話なんだけど、笑えるし、それでいて、ところどころイイ話が挟まれるのだ。

シズオのお父さんも好きなんです。
シズオがあまりにだめなので、情けなくてだーって泣いちゃうのが。

シズオのバイト先の若い子が、人殴ってバイトやめちゃったときに、お父さんがそのバイト君に「ダメだな・・。でもダメじゃない人は見たことない。」っていうところも好きです。

あとお母さんのシーンは、毎回泣いちゃいます。。
「ごはんづくってくれたあ・・」
うぅ。・゜・(ノД`)・゜・。

120508

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※(追記)

ついに最終巻、5巻出ましたね~。
パン屋さんの話、またグッときて泣いちゃいました(/ _ ; )

映画化もされるそうで・・。

大黒シズオが、堤真一かあ~・・。
うーん。かっこよすぎるなあ~。

なんかもっとだめっぽい人・・。
蛭子さんとか?

いや・・なんか
もっとクマっぽいおじさんの役者さんとか。。

ハマり役の人探せば、いそうだけどなあー。

全巻買いでも5巻なので大人買いしても大丈夫。

120930

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わ。映画もうDVDになってるんだー。
あれ、堤さん、結構いー感じでダメ感出てるかも~。

いいじゃん。

 

 

【ネタバレ感想】『バラ色の聖戦』自分もがんばろ~っとパワーがもらえる。

『バラ色の聖戦』こやまゆかり

【ネタバレ感想】
子供2人のママがモデルを目指す話。すんごくおもしろくて夢中になって読んでる。

主婦が何かやろうとしたら、周りからすごく反対される、っていうシーンがあって、分かるな~と思っちゃう。。

だんなさんはもちろん、自分の親、相手の親、ママ友・・。社会ってまだまだそういう感じ、強くあるよな~と。

女性の仕事と家庭、生き方の葛藤が、リアルに描かれてると思う。

主人公の真琴に、つい肩入れして「がんばれーっ」て感じで読んでしまう。

私は、こやまゆかりさんの描く主人公の女の人の「自然な前向きさ」が好き。

キラキラ~ポジティブ☆過ぎないというか、マンガマンガしすぎてないというか・・。

悩みながら、落ち込んだりもするけど、でもがんばりたい・・みたいな感じ。

『1/2の林檎』のひかるもそうだったし。

この『バラ色の聖戦』の真琴も好き。

 

それにしても・・(以下ネタばれあり)

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【感想】マンガ『涼子さんの言うことには』ソフトで強い女性。憧れるなあ

『涼子さんの言うことには』ヤマザキ マリ

(感想)
『テルマエ・ロマエ』」の作者ヤマザキマリさんの「ルミマヤ姉妹シリーズ」がすごく好きでして。

ルミマヤっていうのは『ルミとマヤとその周辺』というマンガに出てくる姉妹のこと。昭和の北海道を舞台にした2人の姉妹の話。

この妹マヤが、めちゃくちゃかわいくて。。妹気質というか、どうしようもなくて目が離せない感じで・・。

ほんわかあったかくて、少し切ない話が多いんです。

その続編が『涼子さんの言うことには』というマンガ。

こっちはお姉ちゃんのルミにスポットが当たっていて、中学生になったルミがヨーロッパに一人旅に行く(!)という話。

そのルミとマヤのお母さんが涼子さん。バイオリニストでとてもステキな人。一見ほんわか柔らかそうに見えて、とても芯の強い女性。

女手一つでルミとマヤを育てて周りからいろいろ言われるけど、それに負けない強さがあり、娘への愛、バイオリンや音楽への情熱を持っている人。

(確か作者ヤマザキマリさんのお母さんがモデルだったかな?でも実際のお母さんは、もっとパワフルな人だったらしい^^;)

娘のルミとマヤが活躍するところは、ちょっとほろ苦くてひだまりのように暖かい。

そして母の涼子さんの出てくる場面は、その名の通り涼やかな風が吹く。

涼子さんはバイオリンをすごく愛しているんだけど、そこまで情熱をささげられるとものに出会えて、うらやましくも思えるんだよね。。

やわらかくて、そして強い女性。んー憧れるな~。

涼子さんのシーンで印象に残ってるのがあって。

人からあれこれ言われることについて、だいたい人っていうのは自分と違う生き方をする人に慣れるまでに時間がかかるもんだと。でもいつか当たり前と思ってもらえるから粘る。その間は自分の情熱が守ってくれるから、っていうような感じだったと思う。

いいシーンだなと。

 

 

 

【感想】マンガ『3センチメンタル』 じーやんの言葉にじーーんときた。

『3センチメンタル』 板羽 皆
三兄弟のお話。

(感想)
じーやんの「命は元々喜んでる。」っていうセリフがじーーん、、ときた。。

『サムライカアサン』で有名な板羽皆さんの作品はどれも、笑えて、ちょっとほろりとする人間ドラマがていねいに描かれている。

『サムライカアサン』は笑い成分多めで、この『3センチメンタル』は切なさ成分が多めだったかな。。

 

 

【ネタバレ感想】マンガ『さよならもいわずに』今日を大切にしようと心から思える作品

マンガ『さよならもいわずに』上野顕太郎
(あらすじ)
突然最愛の奥さんを亡くしてしまったたマンガ家の悲しみを描いた実話。

(ネタバレ感想)
本屋で表紙を見たときから、たぶんいい作品だと思ってたのだけど、きっとつらそうだから読むのを少し避けていた。

でも「このマンガがすごい」に載っていてやっぱり読みたくなり、買った。

勘は当たっていた。いや、予想以上にすばらしい作品だった。読んだあと胸がいっぱいになってしまい余韻がしばらく残っていた。

だんなが帰ってきたときに「ん?どうした?」って言ったくらい、なんだか本当に胸にきていた。今のだんなとの生活を本当に大切にしようと心から思った。「ただいま」「おかえり」が言える幸せを忘れちゃいけないと。

途中何度も泣いてしまった。胸にせまってくるシーンがいくつもあった。たぶんこの作品はこれから何度も何度も読み返すことになるだろう。そして読むたびに、日々の幸せを確認していくような気がする。

こういう作品に出会ったときに本当によかったな、と思う。ぐっときたシーンはたくさんある。

(以下ネタバレあり)

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