『ゴールデンゴールド』1~9巻(休載中)堀尾省太(ほりおせいた)
(あらすじ)
サスペンス、ファンタジー、小さな恋のメロディ、ビジネス、投資、カネ、欲望、瀬戸内海の島、発展、がごちゃまぜみたいなマンガ。
得体の知れない謎の生命体「フクノカミ」と、「フクノカミ」の力により翻弄される田舎の人々の異変を描いたサスペンス漫画。(Wiki)
おばあちゃんが商売をどんどん大きくしていくのが痛快!けど、ちょっと不安~。。
(ネタバレ感想)
私このマンガすっ・・ごく好きなんだけど、残念ながら休載中で(2025年5月現在)、いつ再開されるかも分からないとのこと。。(でも待ってます!)
とりあえず今出てるのはコミック9巻までかな。でもそこまででも、めちゃ内容の濃い、面白いマンガです。
ビジネスとかに興味ある人にはオススメしたい。
ホラー漫画って言われることもあるけど、ホラーではないと思う。そこまでコワくはない。まあ、ちょっとサスペンス感はあるけど。
まず「フクノカミ」がキモかわいいっていうか。最初は得体が知れないけど、何かだんだんカワイイとすら思ってくるという不思議なキャラなんです。
瀬戸内海の寧島(ねいじま)っていう(これは架空の島かな)、が舞台で、この島がフクノカミの力で発展していくんだけど、何か、ずーっとうっすら不穏な感じで。
フクノカミの力は「人の欲望を増幅するモノ」っていう感じなんだよね。だから悪い方にも大きく作用してしまうという。。
それから主人公の中学生のルカちゃんと、アニメ好きで朴訥な及川くんの恋、これがとても良い。。この不安な物語の中でこの2人の恋愛パートは癒やされる。。
2人のやり取りとかセリフがリアルというか、恋愛にうとい及川くんの描写がいいな~っていつも思ってます。
・おばあちゃんの商売魂が好き
あと私が好きなキャラはルカちゃんのおばあちゃん。
最初は島で小さな雑貨屋さんと民宿をほそぼそやってるんだけど、フクノカミが島に来たことで、どんどん商売がうまく回りだすんだよね。
コンビニ作ったり、民宿も増築したり。みんなで島を盛り上げていこうみたいな動きになったり。
元々商売好きだった部分が増幅されたっていうのもあると思う。
ただ、でもそれって、ホントかな・・?みたいな、何か安心できない感じがずっとあって。
単なるフクノカミの押し上げなだけで、砂上の楼閣みたいな・・いつか全部崩れてしまうんじゃないか、、みたいな不穏な空気感が常につきまとってて。。
それがハラハラしつつ。。
でも一方で島がどんどん発展していくサマは見ていて気持ちいい感じもあり。戦後の日本ってこんなんだったんかなーみたいな。勢いのある感じ。
おばあちゃんが「どんどん大きくしたろかーい」みたいなたくましい感じで、やり手経営者に変貌していくのを見るのは、痛快で気持ちいい。
私はビジネスとかお金の話好きだから。ふふ。
・キャラの描写がリアル
他にも女性の作家さんとか、警察の人とか、島で一儲けしようとたくらむ怪しげな人たちとか、色々登場人物が出てくるんだけど、とにかく人間がみんなリアル。
キャラの描写がすごい。「うわ~何かいるな~こういう人~」みたいな感じで、それが楽しい。
それが私がこのマンガに惹かれる理由の一つなのかな~と思ったり。
250513