マンガ『春はあけぼの殺人事件』大和和紀
(感想)
マンガ家の大和和紀さんが好きで、いくつか作品を読んでるんだけど、こないだ買った『春はあけぼの殺人事件』も面白かった。
清少納言が探偵のように活躍して事件を解決する物語で、ちょっとコメディタッチでもあり、歴史史実もたっぷり入ってるという、私得な作品でした。
清少納言のダンナさんの橘則光との軽いやりとりがよかったな。いい関係なんだよね。離婚しちゃうんだけどいい友達みたいな。
あと清少納言がお仕えしていた中宮の定子様とか、かの有名な藤原道長なども出てくるので歴史的にも楽しめた。
たった1話の読み切りなのが残念。
連載で読みたいぐらい。
平安時代の歴史とか言葉とかを調べながら読みました。大和さんのマンガは歴史的に色々と詳しいから、読んでてとっても面白い。
「唐衣(からぎぬ)は一番上に着る衣のことか~。。」とか
「萌黄色(もえぎいろ)ってきみどり色のことなんだー。。」とか。
「伊周(これちか)って誰だっけ・・あ、中宮の定子さんのお兄さんか~」などなど。。
そういえば来年2024年の大河ドラマは紫式部で平安時代だ。『あさきゆめみし』読み返さなくちゃ。
衣装がカラフルだといいな~とか、宮殿のセットはどんな感じなんだろう~など、今から映像美が楽しみ。
それまでに藤原家の家系図を覚えておきたいな。。
で、マンガの後半は「レディーミツコ」というまた違うお話でした。
明治時代の女性の話で、オーストリアの男性と国際結婚した方の物語。
絵柄はザ・少女漫画!って感じで、懐かしい感じ。話は全体的にちょっとシリアスめ。
これはこれでまた違った趣でよかったです。
230425