【感想】マンガ『チェーザレ』 優雅な船旅のような作品。

マンガ『チェーザレ~破壊の創造者』惣領冬実(そうりょうふゆみ)

15世紀のイタリア・ルネサンス時代の歴史物語。チェーザレ・ボルジアという軍人の若い頃の物語です。

私はチェーザレっていう人は知らなかったけど、それでも楽しめました。ルネサンス時代の空気感がていねいに描かれている感じです。時間もゆっくり進むし、優雅な船旅をしているような作品でした。

絵がとても壮麗で美しかった。。出てくる登場人物もみんな美しいし、建物とかもすごく緻密で。。思わず見とれてしまうほど。

話はチェーザレの若かりし日々の青春物語と、そこにローマ教皇の権力争いなんかもからんでくるという感じです。

コロンブスとかレオナルド・ダ・ヴィンチとか歴史上の有名人が出てくるのがうれしいです。あ、そっか、この人たち同じ時代か~などと思いつつ。

イタリアの地名とかもだいぶ分かるようになったのもよかった。

チェーザレの家臣のミゲルがクールで好きでした。チェーザレとの関係性も一見フランクに思えるけど、すごく忠誠心があって、深い関係なのがシビれます。。

アンジェロはずっと癒やしの存在だったし、チェーザレは何だかいつもどこか切ない感じでした。

これから何度も読み返すと思います。そんな作品に出会えてうれしい。

250607