『涼子さんの言うことには』ヤマザキ マリ
(感想)
『テルマエ・ロマエ』」の作者ヤマザキマリさんの「ルミマヤ姉妹シリーズ」がすごく好きでして。
ルミマヤっていうのは『ルミとマヤとその周辺』というマンガに出てくる姉妹のこと。昭和の北海道を舞台にした2人の姉妹の話。
この妹マヤが、めちゃくちゃかわいくて。。妹気質というか、どうしようもなくて目が離せない感じで・・。
ほんわかあったかくて、少し切ない話が多いんです。
その続編が『涼子さんの言うことには』というマンガ。
こっちはお姉ちゃんのルミにスポットが当たっていて、中学生になったルミがヨーロッパに一人旅に行く(!)という話。
そのルミとマヤのお母さんが涼子さん。バイオリニストでとてもステキな人。一見ほんわか柔らかそうに見えて、とても芯の強い女性。
女手一つでルミとマヤを育てて周りからいろいろ言われるけど、それに負けない強さがあり、娘への愛、バイオリンや音楽への情熱を持っている人。
(確か作者ヤマザキマリさんのお母さんがモデルだったかな?でも実際のお母さんは、もっとパワフルな人だったらしい^^;)
娘のルミとマヤが活躍するところは、ちょっとほろ苦くてひだまりのように暖かい。
そして母の涼子さんの出てくる場面は、その名の通り涼やかな風が吹く。
涼子さんはバイオリンをすごく愛しているんだけど、そこまで情熱をささげられるとものに出会えて、うらやましくも思えるんだよね。。
やわらかくて、そして強い女性。んー憧れるな~。
涼子さんのシーンで印象に残ってるのがあって。
人からあれこれ言われることについて、だいたい人っていうのは自分と違う生き方をする人に慣れるまでに時間がかかるもんだと。でもいつか当たり前と思ってもらえるから粘る。その間は自分の情熱が守ってくれるから、っていうような感じだったと思う。
いいシーンだなと。